経営

オーナー社長が抱える経営のモヤモヤを晴らす方法⑤タスクを完了させない限りモヤモヤは募る

前回の『オーナー社長が抱える経営のモヤモヤを晴らす方法④優先順位をつけた課題をスケジューリングする』では、課題やモヤモヤをタスク化することや、スモールステップでタスクを細分化することについてお伝えしました。本稿では、タスクにしたことを遂行する方法を解説します。

タスクを完了させるのに必要な時間を見誤るとズレズレになる

オーナー社長は、経営に関するさまざまな課題に対応し、タスクをこなさなければなりません。しかし、タスクが多すぎて「どれから手をつければ良いのかわからない」という状況に陥ることもあるでしょう。そのような状況が続くと、経営に対するモヤモヤが募ってしまい、ストレスや不安が増してしまいます。そして、仕事のパフォーマンスを低下します。

タスクをしっかりと遂行するためには、タスク毎の必要な時間を見誤らないようにする必要があります。そのためには、自分の力量をしっかり把握することが重要です。

タスクを完了させるのに必要な時間を見誤るということは、自分の能力や状況を正しく把握できていないということです。自分の能力や状況を正しく把握するためには、以下の3つのステップが参考になるでしょう。

自分の強みや弱みを知る:
自分が得意なことや苦手なことを客観的に分析しましょう。得意なことは自信を持って取り組み、苦手なことは改善するか、人に頼む必要があるかどうかを判断しましょう。改善する必要がある場合は、学習や練習を行ったり、だれかにサポートを求めます。

タスクの内容や難易度を明確にする:
タスクがなにを目的としているのか、どんな成果物をつくるのか、どんな基準で評価されるのかを明確にしましょう。また、タスクがどれくらい複雑であるか、どれくらい知識やスキルが必要であるか、どれくらいリスクがあるかも考慮しましょう。

タスクの優先度や期限を設定する:
タスクの重要度や緊急度に応じて優先度を決めましょう。優先度の高いタスクから順番に取り組んでください。また、タスクを完了させるために必要な時間を見積もりましょう。見積もりの際には、余裕や予備時間も考慮しておくと安心です。重要度/緊急度のマトリックスについては、『オーナー社長が抱える経営のモヤモヤを晴らす方法②書き出した課題を仕分けする』を参考にしてみてください。

タスクが完了しないとモヤモヤが募り負の連鎖が起こる

タスクを完了させるのに必要な時間を見誤ってしまうと、他のタスクや予定、すべきことが後回しになり、すべてがズレズレになります。タスクが完了しないという問題が発生し、以下のような悪影響を及ぼすでしょう。

自分の信頼や評価が下がる:
タスクを期限内に完了できなかったり、品質が低かったりすると、自分の信頼や評価が下がります。これにより、自分の自信やモチベーションも低下します。

他のタスクにも影響が出る:
タスクが完了しないと、当然ですが他のタスクにも遅れが生じます。これにより、タスクの優先度や期限を再調整する必要が出てきます。また、他の関係者にも迷惑をかけることになります。

ストレスや不安が増す:
タスクが完了しないと、ストレスや不安が増します。これにより、心身の健康にも悪影響を及ぼします。また、ストレスや不安が高まると、判断力や集中力も低下し、タスクの遂行能力も低下します。

以上のように、タスクが完了しないとモヤモヤが募り、負の連鎖が起こります。良いことはなにもありません。このような状況を避けるためには、前述したようにタスクを完了させるのに必要な時間を見誤らないようにすることが重要です。

そして、負の連鎖を断ち切るには、タスクを完了させるしか方法はありません。

経営課題に優先順位をつけ、戦略や戦術を決めてタスクを遂行する

課題は、それぞれ重要度や緊急度が異なります。そのため、経営課題の優先順位をつけることが必要です。経営課題の優先順位をつけるためには、以下の3つのステップが必要でしょう。

経営ビジョンや目標を明確にする:
経営ビジョンや目標は、経営者の理想や方向性を示すものです。経営ビジョンや目標を明確にすることで、経営課題の重要度や緊急度を判断する基準ができます。

経営課題を洗い出し分析する:
経営課題とは、経営ビジョンや目標に対して障害となっている問題や改善点です。経営課題を洗い出し分析することで、現状と理想とのギャップや原因や影響を把握できます。

経営課題に対する戦略や戦術を決める:
戦略とは、経営ビジョンや目標に向かってどういう方針で進むかを示すものです。一方の戦術とは、戦略を実現するためにどういう具体的な行動をとるかを示すものです。経営課題に対する戦略や戦術を決めることで、タスクの内容や優先度や期限が明確になります。戦略や戦術を決めるためには、以下の3つのステップが必要です。

その1 経営課題の解決方法を考える

経営課題の原因や影響を分析した上で、解決方法を考えましょう。解決方法は、複数の選択肢から選ぶこともできます。解決方法を考える際には、効果やコストやリスクなどを検討しましょう。

その2 解決方法に対する目標や指標を設定する

解決方法を実行するためには、目標や指標が必要です。目標や指標は、解決方法の成果や進捗を測るためのものです。目標や指標を設定する際には、SMART原則(具体的・測定可能・達成可能・関連性・期限)に沿って設定しましょう。

その3 解決方法に対するアクションプランを作成する

アクションプランとは、解決方法を実行するための具体的なタスクやスケジュールや責任者などをまとめたものです。アクションプランを作成することで、タスクの遂行がスムーズになります。

以上の3つのステップを行うことで、経営課題に対する戦略や戦術が決まります。これにより、タスクを効率的かつ効果的に遂行することができるでしょう。

それと、タスクを完了させることへのモチベーションを持つことも重要です。タスクを完了させたときの、小さなご褒美を用意しておく方法もあります。例えば、小分けになっているチョコレートにタスクを書き込んでおき、完了したらそれを食べてOKとするルールを設定するのも良いでしょう。

次回は番外編で、頭をクリアにする方法についてご紹介します。

 

中島 宏明

中島 宏明

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経営者のゴーストライター

2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から暗号通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。

暗号通貨草創期からの投資家仲間を通じて、草創期からの投資家しか知りえない暗号通貨に関する情報を取得している。

現在は複数の企業で経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島でアパート開発と運営を行っている。

マイナビニュースで、投資や新時代の働き方をテーマに連載中。

連載一覧 https://news.mynavi.jp/author/12228/

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