「年収1億円」を達成するには、どうすれば良いのでしょうか?年収1億円という目標は、達成が難しいと感じるかもしれません。しかし、具体的なスモールステップと効果的な戦略を設定することで、その目標は現実的なものになります。本稿では、江上治の著書『年収1億円人生計画』を参考に、年収1億円を達成するためのステップやマインドセット、行動指針について解説します。
目次
年収1億円達成のためのスモールステップ
年収1億円という大きな目標を達成するためには、段階的な目標を設定することが大切です。たとえば現在の年収が1000万円であれば、次は2000万円、次に3000万円と、少しずつ目標を上げていきます。急に年収を跳ね上げるのではなく、スモールステップを積み重ねることが成功への近道です。
成功者の思考と習慣を身につける
江上治さんの著書『年収1億円人生計画』では、成功者の思考や習慣、行動には他者とは圧倒的な差があると強調されています。成功者は一貫して具体的な目標に向かって動き、自己管理が徹底されています。特に、目標設定と日々の振り返りを通じて、自分の行動が目標に向かっているかを常に確認し、修正していくことが重要です。
年間目標を10か月で達成するスケジュール管理
江上さんはメンターからの教えもあり、1年間を10か月間としてスケジュールを立て、10か月で目標を達成する方法を採用しています。たとえば、売上目標が年100億円の場合、1年を10か月とすると月10億円が必要になります。さらに、1か月を20日間と考えれば、1日5000万円という目標が明確になります。このように、期間を短縮し、1日単位で細かく目標を設定することで、行動に具体性が生まれます。うまくいかない人は、ギリギリで帳尻合わせしようとしますから、その差は歴然です。
目標達成のための優先順位を明確にする
目標を達成するには、抱えている課題や悩み事、夢や目標に優先順位をつけることが大切です。また、「死ぬ気で稼ぐ理由」を自分に問いかけ、強い動機を持つことが行動力を高めます。稼ぐ理由が弱いと行動が中途半端になりがちです。自分にとって本当に大切な目標に集中し、その達成に向けて死力を尽くす覚悟が必要なのです。
毎日の振り返りと自己管理
具体的な目標に対する日々の行動を振り返り、なぜ目標が達成できたのか、あるいはできなかったのかを分析することも重要です。目標管理は体重管理と同じで、目標達成も毎日のチェックが欠かせません。短期的な成果にこだわらず、長期的な目標に向かってコツコツと努力を積み重ねていくことで、大きな成果を手に入れることができます。いきなり痩せようとしても痩せられないのと同じで、いきなり目標達成はできないのです。
周囲を巻き込む力を活用する
ほとんどの人は、一人では大きな目標を達成するのが難しいものです。成功者は周囲のキーマンを見つけ、その力を上手に活用しています。自分のビジョンや目標に共感してくれる人を巻き込むことで、目標達成への道がスムーズになります。年収1億円を目指すには、信頼できる仲間やアドバイザーの存在が不可欠です。
年収2000万円・3000万円時点のビジネスモデルは?
年収を徐々に引き上げるためには、自分の得意分野を活かしたビジネスモデルが必要です。事業収入に頼るだけでなく、投資などの副収入も取り入れると、収入の安定性が増し、年収1億円の達成もみえてくるでしょう。
江上さんは『年収1億円人生計画』の中で、株式会社アースホールディングスの創業者・國分利治氏を紹介しており、國分社長はある時期に、「ハサミを置く」という決断をしました。その後はマネジメントと仕組みづくりに集中し、すべての時間とエネルギーを使っていると言います。自分で店舗に立ち、お客様の髪を切り続けるビジネスモデルと、マネジメントに徹するビジネスモデルとでは、まったく異なります。
圧倒的な強みを見つける
自分の「圧倒的な強み」を見つけることは、事業収入を増やすうえでも極めて重要です。例えば、「○○さんには絶対にできなくて、自分ならできることは何か?」という視点で考え、他者との差別化を図ります。「10人中1位」を3つ作れば、掛け算で1000人中1位になれます。自分の強みを発見して磨き、どこにも負けないスキルを築き上げましょう。
ちなみに江上治さんは、「メンタルの強さ」「使命感」「ゼロイチが得意な起業家タイプ」「人の強みを見つけること」「高い空間把握能力」が強みであると言われたそうです。
あなたの強みは何でしょうか?
資産を増やす視点を持つ
また、江上さんは、三光ソフランホールディングス株式会社の高橋誠一会長との出会いを通じて「年収ではなく資産を増やすこと」の重要性を知ったと言います。収入が高いだけでなく、資産の管理や増やし方も重要です。高橋会長は56歳から不動産投資を始め、現在では家賃収入だけで12億円を超えています。年齢に関係なく、不動産や投資を通じて資産を築くことは可能です。
高橋会長との出会いをきっかけに、江上さんは37歳の頃、「お金が貯まらない」「子どもたちの学費もかかる」「今のペースで働き続けられるのか」という将来不安を解消するために不動産投資を始めたそうです。高橋会長は56歳から不動産投資を始めていますから、何歳からでも遅くはないでしょう。ただし、そのためには不動産を買える条件を満たす必要があります。(=借入できるかどうか、です)事業の成功は再現性に欠けますが、不動産投資は再現性が事業よりも高いと言えます。
自分の未来を見据えた自己分析
年収1億円を目指す過程で、まずは自己分析を徹底的に行うことが必要です。「なぜ年収1億円を目指すのか?」、「達成したら何をしたいのか?」、「将来のライフイベントは?」など、さまざまな問いに答えることで、具体的な道筋が見えてきます。本業や個人のSWOT分析、有形・無形の資産の棚卸しなどを行い、自分の資産や強み、目標達成に向けた戦略を明確にしていきましょう。
自分を深掘りするために、たとえば以下の問いに答えてみてください。
・なぜ年収1億円になりたいのか?
・年収1億円になったら何をしたい?
・80歳(または100歳)までに予測できるライフイベント
・理想の老後生活
・いくら残して死にたいか?
・本業を伸ばそうと思ったときのハードルはなにか?
・本業のSWOT分析
・個人のSWOT分析
・有形資産の棚卸
・無形資産の棚卸
・理想とする未来のB/Sは?(法人/個人、1年後、3年後、5年後、10年後)
・年収1億円を達成する時期は何年後か?
・考えられる年収アップの手段は?
・年収1億円になったときの純資産はいくらくらい?
・労働収入で年収2000万円になったときのビジネスモデルは?
・労働収入で年収3000万円になったときのビジネスモデルは?
・何で稼ぐか?(事業でも投資でも良い)
・○○さんには絶対にできなくて、自分ならできることは?
・10人中1位を取れることはなに?(1位を3つつくる)
・好きな人5人はだれ?(損得勘定抜きで)
・堂々とできる理想の稼ぎ方は?