経営者のなかでも、特に創業経営者・オーナー経営者の悩みは、「人」「売上」「資金繰り」などの経営課題に集約されます。モヤモヤとした悩み事を言語化・カテゴライズするだけでも、多少は思考がスッキリするのではないでしょうか。本稿では、それぞれの経営課題について解説していきます。
「人」「売上」「資金繰り」という3大経営課題
創業経営者・オーナー経営者に経営の悩み事をお聞きすると、
「人」「売上」「資金繰り」
の3つが主要な経営課題として挙げられます。
人の経営課題には、
・そもそも応募数が少なく、人材採用ができない
・採用はできるが、ミスマッチである
・採用はできるが、すぐに退職してしまう
・採用はできるが、育った頃に退職してしまう
・人材が定着する仕組みや制度がない
・人事評価制度がない
・人材を育成、教育する仕組みや制度がない
・人材育成できる人材がいない
・経営者の右腕的な存在がいない
・後継者がいない
などがあります。
売上の経営課題には、
・既存事業の売上が伸び悩んでいる
・新規事業を立ち上げて売上の軸を増やしたい
・それぞれの事業でシナジーがあるように経営を多角化したい
・多角経営化を進めて、売上を安定化させたい
・属人的でなくても売上をつくり出す仕組み化をしたい
・今の事業を長く続けられるか不透明なので、資金があるうちに業種転換したい
などがあります。
資金繰りの経営課題には、
・より良い条件で融資を受けたい
・借換のために銀行との取引交渉がしたい
・財務力を強化して資金調達力を上げたい
・融資(デッドファイナンス)だけでなく、エクイティファイナンスもできるようにしたい
などがあります。
経営資源から課題を整理する
「人」「売上」「資金繰り」という3大経営課題から悩み事を整理する方法のほかに、「ヒトモノカネ+情報、時間」という経営資源から整理する方法もあります。
ヒト(人)とカネ(売上、資金繰り)は前述のとおりですが、
モノの経営課題には、
・商品やサービス開発
・取り扱う商品やサービスの発掘
・商品の仕入れ
などがあります。
情報の経営課題には、
・有効な情報収集の方法
・不要な情報の断捨離や取捨選択(選択と集中)
・情報発信、PRの方法
などがあります。
時間の経営課題には、
・経営者自身のタイムマネジメント
・役員や役職者のタイムマネジメント
・社員のタイムマネジメント
・スケジュールやタスク管理
などがあります。
年商一桁億~年商10億円未満が一番キツイ
このように経営課題は多岐にわたり、「どれから手を付ければ良いかわからない」と混乱してしまうことも多いでしょう。ただでさえ日々忙殺されてしますから、目の前の仕事に手いっぱいで、じっくりと経営課題に向き合う時間を確保することも難しいはずです。
上記のように「経営課題がどこにカテゴライズされるのか」を整理しておくだけでも、優先順位付けや対処法の検討につなげやすくなるのではないでしょうか。
筆者の感覚値ですが、もっともキツイのは年商一桁億~年商10億円未満の経営者ではないかと思います。いわゆるプレイングマネージャーで日々猛烈に忙しいからです。
COO、経営者の右腕的な存在がいればある程度仕事を任せることもできますが、多くの中小企業ではそれほどの人材を採用するのがそもそも困難です。ときどき間違えて入社してくることがありますので、そういう人材はくれぐれも逃さないようにしてください。
また、これらのような経営課題を包み隠さず本音で話せる相談相手がいると、創業経営者・オーナー経営者にとって心強いのではないでしょうか。江上治が主催する『1億円思考倶楽部』は、本音を吐露できる場にしていきます。ただ講演・勉強会を聞くのではなく、主催者と会員同士が互いに学び合い、高め合い、経営者として人としてともに成長していくのが『1億円思考倶楽部』です。
各種専門家が集まっているコミュニティでもありますので、経営の悩み事をぜひ吐き出して課題解決につなげていただけたらと思います。
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