経営

オーナー社長が抱える経営のモヤモヤを晴らす方法⑨専門家のアドバイスを活かすための7つのポイント

社長としてのモヤモヤを解決するためには、ときには外部の専門家からの助言が必要不可欠です。しかし、アドバイスをただ受け取るだけでは、その価値を引き出すことはできません。本稿では、オーナー社長が専門家からのアドバイスをどのように効果的に受け取り、自社の成長に繋げていくかについて、7つのポイントを解説します。

専門家の意見を活かすためには質問力が必要

専門家から有益なアドバイスを引き出すためには、質問力が重要です。具体的かつ焦点を絞った質問をすることで、専門家はより的確なアドバイスを提供できます。例えば、「この市場で成功するために何が必要ですか?」といった漠然とした質問ではなく、「当社の商品Aを拡販するために最も効果的なマーケティング戦略は何でしょうか?」と具体的な課題に基づいた質問をすることで、専門家の経験や知識を最大限に活用できます。

アドバイスを受ける前に明確にしておくべきポイント

専門家からのアドバイスを受ける前に、まず自社の現状や課題を書き出しておくことが必要です。これにより、専門家は現実的かつ実行可能なアドバイスを提供しやすくなります。具体的には、自社の強みと弱み、現在の市場ポジション、直面している具体的な課題、実現したいことなどを整理しておくと良いでしょう。この準備が不十分だと、アドバイスが的外れなものになってしまう可能性が高まります。

積極的な姿勢でアドバイスを受け止める

専門家からのアドバイスを受ける際には、オープンな姿勢で臨むことが大切です。自分の考えに固執せず、異なる視点を積極的に受け入れることで、新たな発見や成長の機会が生まれます。わざわざ外部の専門家にアドバイスを求めるわけですから、そもそも聞く耳を持たなければアドバイスを求める必要もありません。また、アドバイスをただ受け入れるだけでなく、疑問があれば遠慮なく質問し、深く理解することも重要です。こうした姿勢が、アドバイスを自社の成功に結びつけるための第一歩です。

アドバイスを自社の現状に適応させる方法

専門家のアドバイスは、必ずしもそのまま自社に適応できるとは限りません。そこで重要なのは、そのアドバイスを自社の具体的な状況にどう適応させるかです。例えば、他社で成功した戦略が自社にそのまま当てはまらない場合もあります。そんなときは、アドバイスの核心を捉えつつ、自社に最適な形にアレンジすることが求められます。柔軟な思考と創造力を活かし、アドバイスを自社に最適化するプロセスが重要です。

専門家との定期的な振り返りで成果を確認する

アドバイスを受けた後、その成果を確認するために専門家との定期的な振り返りを行うことが大切です。アドバイスの実行過程での進捗や成果を共有し、必要に応じて方針を修正することで、効果を最大限に引き出せます。このようなフィードバックの機会を設けることで、アドバイスの価値を最大限に活用することができます。

アドバイスの実行におけるチームの巻き込み方

専門家のアドバイスを実行に移す際には、社長だけでなくチーム全体の協力が必要です。実際に手を動かす実務者がいなければ、仕事は前に進みません。チームメンバーにアドバイスの背景や目的を共有し、理解を得て共通の目標に向かって行動を促すことが不可欠です。特に重要なのは、メンバーそれぞれの役割を明確にし、適切なサポートを提供することです。これにより、アドバイスが実行されるだけでなく、チーム全体で課題解決やビジョンの実現に取り組むことが可能になります。

自社に適した専門家の選び方

最後に、自社に最適な専門家を選ぶことも重要な要素です。専門家の選定には、相性と専門性のバランスを考慮する必要があります。例えば、いくら高い専門性を持っていても、自社の企業文化や経営者の価値観と合わない場合、アドバイスの効果は半減します。逆に、相性が良くても専門性が不足している場合も同様です。信頼できるパートナーとしての専門家を選ぶことで、長期的な成長を支える確かなアドバイスを得ることができるでしょう。

中島 宏明

中島 宏明

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経営者のゴーストライター

2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から暗号通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。

暗号通貨草創期からの投資家仲間を通じて、草創期からの投資家しか知りえない暗号通貨に関する情報を取得している。

現在は複数の企業で経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島でアパート開発と運営を行っている。

マイナビニュースで、投資や新時代の働き方をテーマに連載中。

連載一覧 https://news.mynavi.jp/author/12228/

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