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投資で大金を得ると、宝くじ当選者と同じ末路をたどってしまうのか

M&Aによる事業売却や株式投資、不動産投資、暗号資産投資などで大金を得た人がいます。しかし、手にした資産をすぐに失ってしまうケースも少なくありません。投資で大金を得た人は、どのような末路をたどっているのでしょうか。

投資成功者の末路は「宝くじ当選者の末路」と同じなのか

投資などで大金を得て、ここぞとばかりにお金を使った人もいるでしょう。まさに「あぶく銭」です。タワーマンションや豪邸を買ったり、プライベートジェットを買ったり、高級車を買ったり、高級腕時計を買ったり、高級ジュエリーを買ったり、夜の遊びに散財したり。投資で成功しても、宝くじに当選して人生が狂ってしまった人と似たような末路をたどった方も多いようです。資産価値のあるものに変えている分には、後から現金化することもできるでしょうから良いのですが、物欲や自己顕示欲で一瞬は満たされるのかもしれませんが、その後は決して幸せとは思えません。

人格の成長・成熟と収入は、階段を上がるように比例しながら着々と上昇した方が良いでしょう。その方が、人生を崩さずに済みそうです。急に大金を手にすると、人生を狂わせてしまいがちです。

再投資して「塩漬け状態」or「詐欺被害」も多数

投資で成功した人の中には、別の投資案件に投資して失敗した人も多くいます。早い時期からビットコインや新興株などに投資していた人には、「自分は投資の天才だ」と錯覚してしまう人もいます。これは致し方ないことだと思いますが、錯覚は実に怖いです。

投資の天才だと過信し、さらに投資に回せる資金が潤沢にあると、一瞬で資産はなくなります。日常生活で1億円を消費するのは大変ですが、投資で1億円を失うのは一瞬です。

特に「自分は暗号資産投資の目利きができる」と過信した人は、当時流行っていたICOに投資してしまったでしょう。塩漬け状態で動かせないだけなら、「いずれは現金化できるかもしれない」という救いが多少ありますが、「そもそも悪意のある案件だった」という詐欺被害に遭ってしまった人も少なくありません。

暗号資産投資だけでなく、海外不動産投資に手を出した人もいます。完成して入居付けができ、しっかり不動産事業として経営できていれば良いのですが、「工期が遅れている」「仲介者と連絡が取れない」などのよくある海外不動産投資トラブルに発展しているケースもあります。

堅実に使った方が満足度は高い

せっかく手にした大金を散財してしまった人も多いようですが、「子どもの教育費に使った」「夢だったカフェをオープンした」「起業の準備資金にした」という人もいます。そういう使い方には夢がありますし、活き銭として堅実に使った方がその後の満足度は高そうです。

もちろん、経営は簡単ではありませんから、カフェを開業したり起業したりした人が、その後も幸せな人生を歩み続けているのかはわかりません。夢を叶えることが必ずしも幸せにつながるとは限りませんが、散財するよりは良い使い方ではないでしょうか。

 

中島 宏明

中島 宏明

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経営者のゴーストライター

2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から暗号通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。

暗号通貨草創期からの投資家仲間を通じて、草創期からの投資家しか知りえない暗号通貨に関する情報を取得している。

現在は複数の企業で経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島でアパート開発と運営を行っている。

マイナビニュースで、投資や新時代の働き方をテーマに連載中。

連載一覧 https://news.mynavi.jp/author/12228/

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