経営

オーナー社長が抱える経営のモヤモヤを晴らす方法①とにかく書き出す

中小企業のオーナー社長は、毎日がとにかく多忙で、目の前のことにばかり捉われてしまいがちです。頭の中がモヤモヤした状態のまま日々忙しくするので、モヤモヤが積み重なってしまい、重要な決断を先延ばしにしていたり、決断を誤ってしまうのではないでしょうか。本稿をヒントに、頭の中のモヤモヤを晴らして良い決断ができるようにしていただければと思います。

中小企業の経営課題とは

まず、中小企業のオーナー社長にはどのような課題があるのでしょうか。本サイトの運営者である江上さんや私にいただく相談には、以下のような内容があります。

【多くいただく相談内容】
・頼れる参謀がいない
・経営のリスク管理ができない(士業、専門家との関わりがない)
・よい人材の採用ができない
・採用してもすぐに辞めてしまい、人材が定着する仕組みがない
・財務を知らない(手元キャッシュいくらあれば良いのか知らない、銀行交渉ができない)
・自社や自信の強み、資産(無形資産/有形資産)がわからない
・常に頭の中がモヤモヤしていて、物事の優先順位がつけられない
・業績は良いが個人資産があまりなく、将来が不安
・業績悪化してしまい、業種転換や経営の多角化が必要だけど何をしたら良いかわからない
・後継者がいない
・出口戦略がない(親族内承継、M&A、廃業、IPO)

いずれもすぐに解決できる課題ではなく、解決策を講じながらPDCAサイクルを回していく必要があります。しかし多くの場合、サイクルを回す前に他のことに意識が移ってしまい、改善や解決まで達することは稀です。改善・解決まで導くプロジェクトマネージャーが欠かせません。

経営のモヤモヤを晴らすには「書き出す」

上記の課題にすべてが当てはまるわけではありませんから、何か気がかりなことがあれば、とにかく書き出すと良いでしょう。ノートでも付箋でもPCでもスマホでも、自分にとって使い勝手の良いものであれば何でも構いません。ときどき振り返るのも有効ですので、保存しやすいツールの方が尚良いかもしれません。

>>>参考記事:経営者の悩みをカテゴライズする

「経営者の悩みをカテゴライズする」というコラムでは、

・「人」「売上」「資金繰り」という3大経営課題
・「ヒトモノカネ+情報、時間」という経営資源

から、それぞれ経営課題をカテゴライズしています。課題のカテゴリー毎にマス目を作って、そこに書き込んでいくというのも良いでしょう。

(例)
ヒト⇒採用できない、人が定着しない、人事評価制度などの仕組みがない、外注化できない
モノ⇒商品・サービス開発力が弱い、単価の安い商品・サービスしかない
カネ⇒財務がわからない、資金繰りが厳しい、銀行交渉の経験がない、決算書の読み方がわからない
時間⇒なぜ忙しいのかわからない、スケジュールをどう組めば良いのかわからない
情報⇒すぐに投資詐欺に遭う、どんな情報なら信用できるのかわからない

頭の中にモヤモヤも抱えたまま眠ると睡眠の質も下がりますから、寝る前に課題や懸念点を書き出すことを習慣にするのもオススメです。書き出すことで文字になり、モヤモヤが可視化されます。これだけでも、心のモヤモヤが多少は晴れるものです。

書き出したら、次にするのは「仕分け」と「優先順位づけ」です。

まず、自分にしかできないことと、他のだれかに頼める/任せられることを仕分けしてみましょう。他のだれかに頼めることは、ただちに頼んでください。

自分にしかできないことを抜き出したら、そこに番号を振って優先順位をつけてきます。優先順位のつけ方は、締切などの時間軸ではなく、重要度で決めてください。毎日忙しいのですから、時間軸で優先順位をつけるとただのタスク表・Todoリストになってしまいます。

書き出し後にだれかに相談することが重要

書き出して仕分けし、優先順位をつけた課題は、放置せずにだれかに相談するようにしましょう。もちろん、自分で解決の糸口を見出しているのであれば、わざわざ相談しなくても良いかもしれません。しかし多くの人は、書き出したり優先順位をつけたりしただけで満足してしまい、行動にまで移せる人は稀です。だれかに相談すると、行動に少し移しやすくなります。

人の行動の多くは、知ることから始まります。「知る」⇒「判断する」⇒「行動する」というプロセスです。中小企業のオーナー社長として知っておくべきことは多岐にわたりますが、例えば以下のようなことは知識として得ておいた方が良いでしょう。

・自社や自分を支えてくれるビジネスパートナーや社員の探し方
・会社の価値の上げ方
・会社の売却の方法
・出口戦略(ゴール)から逆算したビジネスのつくり方
・社長から経営者に一皮むける方法
・社長の人生計画と会社の人生計画のつくり方
・課題の言語化や強み、資産の棚卸の方法
・後継者や幹部社員の見つけ方、育て方
・資産構築や資産運用の方法

次回以降、書き出した課題や懸念点等の仕分け方法や優先順位のつけ方の他、事例なども交えながらコラムで紹介していきます。

中島 宏明

中島 宏明

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経営者のゴーストライター

2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から暗号通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。

暗号通貨草創期からの投資家仲間を通じて、草創期からの投資家しか知りえない暗号通貨に関する情報を取得している。

現在は複数の企業で経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島でアパート開発と運営を行っている。

マイナビニュースで、投資や新時代の働き方をテーマに連載中。

連載一覧 https://news.mynavi.jp/author/12228/

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