先行きの見えにくいVUCAの時代。改めて知っておきたいのが、物事の原理原則や普遍的な真理です。過去の偉人たちや数々の事業・会社を立ち上げ、成功させてきた創業経営者たちの言葉には、そんな原理原則と真理がたくさん含まれています。ベストセラー作家としての顔も持つ江上治の数々の著書のなかから、「江上治が改めて伝えたいメッセージ」として抜粋してお伝えします。
目次
稼げない人には、自分の行動を数値化して分析するという習慣がありません
稼げない人には、自分の行動を数値化して分析するという習慣がありません。たとえば、アフター5は英語を勉強すると決めていたのに、思うように進んでいないとします。自分の行動を数値化して分析する習慣がない人は、毎日をただ何となく過ごしてしまうので、稼ぐ人との差はますます広がっていきます。
現実を直視することから始める
コストパフォーマンスを改善するためには、現実を直視することから始めなくてはなりません。そこで私が勧めるのは、自分の日常生活を細大漏らさず書き出してみることです。家計簿とともに、一日の時間をどれだけ使ったのかを記す時間簿もつけてみるといいでしょう。次に、その記録をもとに時間とお金の使い方を客観的に分析するのです。数値を通して現実を分析することで、改善の糸口が見えてきます。
投資思考で考えること
意識したいのが、予算思考ではなく、投資思考で考えることです。予算思考とは、財布の中身を気にしながらお金を使うこと、つまり節約して貯めることに重点を置く考え方です。小金は貯まるかもしれませんが、大きなリターンを得ることはできません。
ときに思い切った投資も必要
稼ぐ人は貯めるよりも何に使うかを常に考えます。プロフェッショナルな知識を身につけるためには、身銭を切ったり、人との縁をつなぐためには会食費も惜しみません。生きたお金の使い方をすることで、より大きなチャンスにつなげることができます。稼ぐ人になるには、ときに思い切った投資も必要です。
より稼いでいる人たちの考え方や人生観、行動に触れる
稼ぐ人は、思考や行動をどのようにして学んでいるのでしょうか。彼らが手本にするのは「より稼いでいる人」です。自分と「より稼いでいる人」とのギャップを埋めるために、より稼いでいる人たちの考え方や人生観、行動に触れ、貪欲に自分の生き方を取り入れて実践しているのです。
人生のメンターといえる人物に出会うこと
他人から学ぶ一番の方法は、人生のメンターといえる人物に出会うことです。メンターは、社外の人である必要はなく、社内のトップ営業マンや尊敬する上司でもいいでしょう。彼らが普段からどんな本を読み、どんな人と会い、何を考えているのか。「このような人になりたい」と思う人の行動を観察し、ときには教えを請いながらその人と同じ行動をとることで、稼げる自分になるための血肉にしていきます。
自分の強みすらも人から教えてもらう
他人の話に素直に耳を傾けられることも「稼ぐ人」の共通点です。たとえば「あなたにはこれが向いているよ」とアドバイスを受けたなら、素直に受け止め、自分の強みとして磨きこんでいきます。「これが自分の強み」「これが自分のやりたい仕事」と決めつけずに、自分の強みすらも人から教えてもらうのです。
自分のことは自分ではよくわからないもの
人のアドバイスに素直に従って新しいことに挑戦してきたら、知らないうちに事業が拡大し、儲かる会社になっていたという成功者に私は何人も会ってきました。自分のことは自分ではよくわからないものです。自分より能力の高い人から指摘されてはじめて、自分に足りない部分や改善すべきところがはっきりします。
限りある人生への自覚と、目的意識を持てるかどうかで決まる
時間は誰にでも与えられた平等な資源です。それをどのように活用して成果に結びつけるかは、限りある人生への自覚と、目的意識を持てるかどうかで決まるのです。