経営

信用資産と能力資産という2つの基盤があるから人生は豊かになる

過去の栄光に縛られ、未来の憂鬱に捉われるよりも、目の前のことに集中した方が良い結果を得られます。「今ここ」に眼差しを向け、日々の積み重ねを大切にしましょう。そんな積み重ねが信用という資産になり、やがて自分に還ってきます。

世に溢れる悲観論は気にしない

「悪い円安だ」
「日本は貧乏になる」
「日本経済はもう終わった」

などと、日本の悲観論を叫ぶニュースはマスコミでもネットでも多く見られます。ところが冷静にニュースを読み解いてみれば、マクロ経済とミクロ経済を混同する粗雑な議論であることに気づくでしょう。一見すると知識人風ですが、ポジショントークやビジネストークである可能性を念頭に置いて、バラエティ番組感覚で聞くくらいが調度良いのです。

日本は、確かに貨幣経済の面では低成長を続けています。しかし、貨幣経済だけが経済ではありません。貨幣経済とは別軸にある評価経済は、確実に成長を続けています。

海外に行けば、日本人というだけで信用されることはまだまだあります。このような状況が今後も続くとは限りませんし、地域によってはすでに日本人の評価は高くないこともあります。しかし、先人たちが築き上げてくれた日本の評価を活かさないことは、資産を殺しているようなものです。日本の悲観論を唱える暇があるなら、先人たちに感謝し、前向きに行動した方が有意義でしょう。

定義は常に逆転する

日本悲観論の根底にあるのは、変わらない価値観なのかもしれません。ところが、価値観は今後劇的に変わります。成功も失敗も、幸せも不幸も、その定義も測り方も変わるでしょう。持っているお金の多寡、地位、権力、名声、名誉、学歴、経歴、才能…そんなものは評価軸として古臭くなりそうです。

価値観や評価軸など、あらゆる定義は逆転し得ます。大きな成功の後、大きな失敗が訪れるのもよくあること。すべては途中経過ですから、成功も失敗も表裏一体なのです。

そして、価値観や評価軸は今後ますます多様化するでしょう。アイデンティティ、宗教、ルーツ…あらゆるものを排除せず、インクルーシブに遊び、学び、働き、生きるようになります。限りない多様性の時代に、貨幣経済だけの観点で未来を憂うなどナンセンスな話です。

信用資産を築くことが豊かさの基盤になる

資産には、有形資産と無形資産があります。有形資産とは、お金や証券、不動産、金、絵画、骨とう品などの形ある資産のことです。一方の無形資産とは、信用や知識、理念、ノウハウ、技術などの形のない資産のことです。

無形資産のなかでも、まず重要なのは信用でしょう。信用という資産は、他人に貢献していれば築くことのできる資産です。信用は、いわば豊かさの土台であり土壌です。

信用資産を築くことができれば、今度は知識やノウハウ、技術といった能力を発揮してさらに貢献し、信用資産をもっと豊かにすることができます。そして、能力という資産は発揮し、磨き続ければ上限なく豊かになる資産です。

信用資産と能力資産を豊かにすれば、金融などの有形資産にも波及します。信用が集まり、高い能力を発揮できれば、お金が集まるのも自然なことです。資産は枯れることなく、ずっと心豊かに、そして経済的にも豊かに暮らせるでしょう。

中島 宏明

中島 宏明

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経営者のゴーストライター

2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から暗号通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。

暗号通貨草創期からの投資家仲間を通じて、草創期からの投資家しか知りえない暗号通貨に関する情報を取得している。

現在は複数の企業で経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島でアパート開発と運営を行っている。

マイナビニュースで、投資や新時代の働き方をテーマに連載中。

連載一覧 https://news.mynavi.jp/author/12228/

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