こんにちは、江上治です。
今日のテーマは「目的と目標の違い」について。
このテーマを選んだのには理由があります。先日、とある経営者の方とお会いしました。彼はまだ46歳ながら、年商90億円・年収2億円を誇り、2年後の上場を目指している人物です。私はその方とじっくりと時間を過ごし、これまでの人生やビジネスの背景を伺いました。
印象的だったのは、「小学生の頃から社長になると決めていた」という一言でした。
理由は、複雑な家庭環境で育ち、周囲の大人たちが愚痴をこぼす姿を見て「自分は違う人生を生きたい」と思ったからだそうです。
この言葉に、私は深く心を動かされました。
目標だけでは、続かない
私たちは日々、数字や期限に追われています。
売上、体重、再生回数、フォロワー数──目標を持つことは素晴らしいことですが、数字だけを追いかけ続けていると、ある日突然「なぜこんなに頑張っているんだろう」と虚無感に襲われることがあります。
これは「目的」を見失っている状態です。
たとえば、ダイエットをしている人が「3ヶ月で10kg痩せる」という目標だけを掲げてしまうと、ちょっとしたリバウンドやスランプで簡単に心が折れてしまいます。
しかし「自分が健康でいたい」「家族のために元気な姿でいたい」といった“目的”が明確な人は、くじけそうになってもまた立ち上がることができます。
目的は「理念」や「生き方」そのもの
目標は“何を”するか。 目的は“なぜ”それをするのか。
目標が数字や行動計画であるのに対し、目的は概念的で、もっと本質的なものです。人によっては「ご縁をつなぐこと」「人を幸せに導くこと」「一人でも多くの経営者を支えること」など、それぞれの人生のテーマともいえるでしょう。
この目的がはっきりしていれば、「なぜ今日も頑張るのか」が明確になります。そして、行動の質も継続力も格段に上がります。
私自身の気づき
実はこの「目的と目標の違い」、私も昔はよく分かっていませんでした。
独立して間もない頃、ある経営者の方に「君からは理念が感じられない」と言われたことがあります。そこから私は企業理念について本を読み漁り、「縁を絆に変え、共に成長する」という自社の理念を作り上げました。
そこから私の目標は、理念に基づいた行動へと自然に変化しました。
これからのアクションプラン
今日のテーマを通じてお伝えしたいのは、ただの「目標」だけでは人は続かないということです。
数字に追われて疲れてしまう前に、自分に問いかけてみてください。
- 私が本当にやりたいことは何か?
- 誰のために、何のために頑張っているのか?
- 私の人生のテーマ(=目的)は何だろうか?
目的が明確になると、目標がブレなくなります。 そして、行動の一つひとつに意味が宿るようになります。
あなたが今、数字や目標だけに振り回されていると感じているなら、どうか一度、立ち止まって「目的」を見つめ直してみてください。
──そして次回は、「人生の目的を見つけるために何から始めたらいいか」について、もう少し具体的にお話ししようと思います。
どうぞお楽しみに。