おはようございます、江上治です。
「自分の強み」をどう表現すれば良いのか?50代に差し掛かり、ずっと前線で活躍し続けたいと願うなら、必要なものがある。それが「ブランド」だ。ビジネス活動において、「自分をブランド化する」ことは極めて重要だ。つまり、自分を商品と見立て、その価値をどう表現するかを考えるべきだ。我々は常に他人との接触によってビジネスを進めているため、「他人からどう見られているか」がその人のブランドを決定づけている。
「強み」というと、成功体験や得意分野を思い浮かべる人も多い。しかし、それは半分正解であり、半分不正解でもある。実は、ビジネスや人生での「失敗体験」こそが、強みとして他者との差別化を生むことが多いのだ。事実、多くの著名な経営者の著作で、売れているものは「失敗談」を中心にした内容である。例えば、南場智子氏の『不格好経営』、堀江貴文氏の『我が闘争』、杉本宏之氏の『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』など、失敗を語った経営者の書籍は後を絶たない。
私の周囲でも、自分の失敗を武器にしてブランドを築いた例は多い。たとえば、我が社の笠井もその一人だ。彼女は「借金5000万円から立ち直った女性」として、自らの物語を語り、多くのファンを作る契機となった。失敗を隠さず、むしろそれを前面に出して共有することで、他者にはない強みや魅力が生まれるのだ。人生の山や谷をあけっぴろげに語ることで、自分のブランドが構築されていく。
どんな人生にも、山もあれば谷もある。その両方をしっかりと語り、「自分の物語」として売り出すことが、あなたを他者と際立たせる「強み」となるのだ。50代であろうと、失敗を恐れず、それを自分のブランドの一部として取り入れることで、人生の新たなステージで輝き続けることができる。だからこそ、自分のプラスもマイナスも包み隠さずに発信しよう。それが、あなたの本当の強みを形作る。
強みに関してはこちらの記事には強みを書き出すワークショップを行った様子が記されているので、ぜひ併せて参考にしてほしい。
経営者成長ワークショップ 第5回『1億円思考倶楽部』勉強会レポート
https://en-biz.jp/archives/967