5千万でビビるならサラリーマンに戻れ

「たった5千万や1億の借金でビビるようなら、サラリーマンに戻ったほうがいい」——こ
れは起業したてで悩んでいた私に、メンターがかけてくれた言葉だ。
当時の私には、その言葉がまるで叩きつけるように響いた。

私はサラリーマン時代、何度も全国一位を取り、確かな自信とともに高みを目指して起業を決断した。
しかし、まもなくして未曾有の困難に見舞われ、初めての絶望感に飲み込まれた。過去の父の自殺が頭をよぎり
「自分も同じ道を辿るのではないか」と思い悩む日々。
まだ小さな子供たちの顔が浮かぶたびに、自分を責め、出口の見えない自問に苛まれていた。

そんな苦しい状況の中、メンターに相談すると、冒頭の言葉に続けて、
「ターゲットを絞れ」と強くアドバイスされたのだ。
その瞬間、私は気づかされた。起業してからずっと「弱腰」だったことに。
腹を決めずに、どこかでサラリーマン時代の自信に頼り、
目の前の恐怖から逃げていた自分がいた。メンターの言葉で覚醒した私は、
ターゲットを経営者に絞り込み、徹底して攻めることを決意した。

すると、仕事量はさほど変わらないまま売り上げが3倍に跳ね上がり、
私は無事にその困難を乗り越えることができた。
たった一言のアドバイスでこれほど変わるのか、と驚きながらも、
メンターの存在の大きさを改めて感じた出来事だった。
今もこの経験があるからこそ、迷いが生じたとき、私はこの教訓を思い出す。
やはり、メンターという存在は、時に人生を左右するものなのだと心底感じている。

あなたは困難な時、相談できるメンターがいるだろうか?

メンターについてはこちらの記事も参考にしてほしい。

江上治が改めて伝えたいメッセージ #26
https://en-biz.jp/archives/665

 

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